ピラティストレーニング

ピラティス」というトレーニングに挑戦してきました。
先日里帰りしていた姉が、このトレーニングメニューをやっていて、そういえば最近日本でも紹介され始めていたなぁ、とちょっと気になっていたのでした。
普段、会社から歩いて帰るくらいで、特にジム通いもしておらず、このところ筋力が落ちてきたなぁ、と実感することが多くなりまして。今ヨガもブームですけど、体が硬い私にはヨガのポーズを真似るのも一苦労で、こちらはあまり向かないな、と思っていたので、ピラティス体験コースを見つけたのを機に申し込んでみたのです。
ピラティスというのは、体幹の筋肉、つまり背部や腹部の深層筋や、骨盤の周りの筋肉を鍛えるトレーニングです。体幹の筋肉は、体のバランスをとったり、運動をコントロールするのに必要な部分で、これを鍛えることで、姿勢のゆがみや身体のバランスを整えるわけです。


レッスンは、座った状態から、背骨のストレッチをするところから始まりました。腹式呼吸のヨガと違い、ピラティスは肺呼吸です。胸腔を大きく広げることを意識しながら鼻から息を吸い、口から吐き出します。そして、常におへそを背骨に近づける感覚で下腹部を引き締めながら運動をします。
姉がメニューをやっているところを見ていて、結構腹筋きつそうだなぁ、と思っていたのですけど、実際、いつもの腹筋運動で使う腹筋はそれほどきつくなくて、それよりも腰周りの筋肉というか体の芯がきつい、という感じです。あと、呼吸と筋肉を意識しながら運動する、というのが難しい。
背骨の次は肩、肩甲骨、背中、脚、と続きます。脚を上げる時も、おへそを背骨に近づけることを意識して、股関節から引き上げるように、と言われます。太ももの筋肉を使って上げてはいけない、と言われて、バレエのやり方と一緒だなぁ、とか思いました。なかなか上手くできないので、「動かす」ということにものすごく集中しなくてはなりません。この集中力というのも、ピラティスの重要な要素なのだそうです。
最後に体の側面。まっすぐ横向きに寝て、上側の脚を浮かせ、それに下側の脚をくっつけて行って両足を地面から浮かせます。体が前後に揺れないように支えるのが大変。あと、右を下にした時と、左を下にした時では、バランスの取り易さが全然違うことに気がつきました。私は左腕と左膝を怪我していて、どうも左半身の方が弱いみたいで、それは前から何となく判っていたのですが、こういう運動をするとそれがはっきり出るもんなんですね。


60分のエクササイズが終わると、結構ヘトヘトになりましたw 体の芯から汗をかく感じです。ゆっくりとした運動なので、はぁはぁと息切れすることはありませんが、運動したー、て感じ。昔、日本舞踊を習っていたのですが、ちょっとそれを思い出しました。長唄の踊りは動きが激しく大きい振りで、対照的に地唄舞は動きが少なくゆっくりとした振りなのですが、地唄舞の方が全身じっとりと汗をかくのです。太極拳なんかも動きはゆっくりですけど、それを流れるように演舞するには、体幹のコントロールが大事なのでしょう。古今東西、いろいろなものに共通するところがあるようです。
ピラティス、面白かったのでちょっと続けてみようかと思います。


帰り、ジムのある渋谷から家まで、何となく歩いて帰ってしまいました。渋谷からだと、ホントは坂越えコースの方が距離的に近いんだけど、そこはだらだらと歩きたかったので、平坦楽チンコースで。明治通り沿いが結構変わっていてびっくり。そういや渋谷って全然行かなくなっちゃったからなぁ。。広尾の商店街も久しぶりに覗いてみましたよ。まだ昔ながらのお店も残っていましたが、新しいカフェやお店に変わっている所もずいぶんありました。
家まで徒歩1時間15分。某氏に羨ましがられたw