初めて札幌市内を観光したよ(3日目)

時計台@札幌


北海道に来るのはもう10回を数えてると思うけど、札幌には2泊しかしたことがありませんでした。というのも、新千歳に着くと、大抵南行きの列車に乗って、苫小牧から日高へ行ってしまうからですw 札幌なんて観光もしたことありません。なので、札幌中心地の観光名所を回ろう、というコトで、北海道庁と時計台を見てまいりました。
赤レンガ庁舎とも呼ばれる北海道庁旧本庁舎は、1888年に建設されたネオ・バロック様式で、重要文化財に指定されています。中央には八角形のドームが据えられ、七光星の道旗がはためいています。正面からはこじんまりとして見えるのですが、中はとても広く、天井が高いのです。外から見たとき3階建てかと思いましたが、2階建てだったのでした。黒光りする階段の手すりや、贅沢に使われている一本使いの柱や窓枠、古く、ひんやりとした佇まいが素敵です。中には北海道の開拓の歴史や、南樺太の生活の記録などを展示しています。



近くにはおなじみの時計台、「旧札幌農学校演武場」と正式には言うそうです。1878年札幌農学校の演舞場として建設されました。当時は時計台は無く、鐘楼があったのみだったそうです。その後、アメリカに注文した鐘楼付きの時計が到着したものの、かなり大きい機械だったため、建物正面を一旦壊して時計台を設置し、今の形になったのだとか。正面の屋根の下には赤い星のマーク。これは赤レンガ庁舎でも見ましたが、北海道開拓使のシンボルマークで、北極星をあらわしているのだそうです。サッポロビールの赤い星のマークもこれから取られてるんだって。一階は各部屋割りがこじんまりとして、教室のような雰囲気ですが、二階へ上がると、柱の無い広ーい一部屋の空間で、どこか教会の礼拝堂のような感じ。隅にはもう一つ時計が展示してあります。
時計台の周りはオフィスビルが立ち並び、全体で見るとあまり情緒のあるものではありません。日本三大がっかり名所にも数えられるそうですが、建設当時だって、開拓・近代化のシンボル、クラーク博士が伝えた西洋教育の実践の場であったわけですから、今も昔も街の中心である、という証拠ともいえるでしょうね。


さて、お昼すぎには青森へ向け列車に乗る予定です。でもお昼を食べるより雪印パーラーに行きたいのですw
で、友人と2人雪印パーラーで「夕張メロンパフェ」☆ う、まーい☆ しばし無言になって食べ続ける私達。。
この雪印パーラーこんな漢気あふれる?メニューもあったりするのですが、やっぱ北海道の雪印、クリームもアイスもとっても美味しいです。
ところで、「パーラーってどんなお店のことを言うんだろうねぇ」「フルーツパーラー、とは言うけれど、普通のカフェでは使わないねぇ」という会話があったのですが、どなたかご存じでしょうか?英語なのかな?綴りもわかんないよ。。


思えばずいぶん駆け足だった札幌観光ですが、お昼過ぎに特急北斗に乗って函館へ向かいます。始発駅なので自由席も楽々ゲットできました。しばし爆睡。気がつくと駒ケ岳が眼前に見えていました。以前函館からSL大沼号に乗ったときは、大沼公園で降りてしまったのですが、その先、山周り線の森駅辺りではこんなに雄大な山容が見られるんですねぇ。ちょっと感動。大沼、小沼の辺りの風景も好きです。冬は氷結していてまた風情があるそうです。
函館では乗り継ぎ時間が短くて、周りの雰囲気さえ知らぬまま、今度はスーパー白鳥に乗り換え。いよいよあと一時間あまりで青森です。
いつも青森は残念に思いつつも素通りしてたんですw 初めて会うWebのお友達もどんな人なのか気になります。
「これから青函トンネルに入ります」というアナウンスの後、列車はトンネル内へ、トンネル内はレールの継ぎ目が無いので、ちょっと飛行機に乗っているような騒音と雰囲気を感じます。でも、結構退屈なんですよね、トンネル。ドーバー海峡トンネルもそうだけど、ただ暗い所をガーッて走っていくだけなんだもん。最深部には青いイルミネーションが目印に点っているのだけど、通過するのは一瞬。同じく海底駅の通過も。あぁ、前来たときはここ歩いたんだよなぁ。。
青森側へ出ると、列車は森の中を抜けて行きます。青森、の名のとおり。や、津軽平野とか、雪に覆われた平原を想像するのですが、蟹田から青森までは、結構山がちというか、森を切り開いたような風景がずっと続くのです。


青森駅は行き止まり駅、ホームが幾つも並んでいて、向こう側には海が見え、そちらへ線路が続いているのが判ります。
すぐ真上に吊り橋の道路があり、これが青森ベイブリッジかぁ、しょぼいと聞いていたけれど、ライトアップされていて結構綺麗。
駅からホテルまで屋根付きの商店街を歩きます。アーケードの天井が高くて、道路も広く、目抜き通りという感じなのですが、一本横へそれると何となく侘しい、県都とはいえ、ちょっと寂しい街ではあります。何件もの店先に「今年のねぶたDVD入荷!」とあってびっくり。ねぶた終わって2週間でDVDが発売されるんだー。そして地元の人は皆買ってるんだろうか?
ホテルへ着いて、友人が電話をかけます。思いっきり部屋番号を間違えて伝えてるんですけどw 誰の部屋へ行かせるつもりだw
ほどなくして現れたお友達は、聞いていたよりずっと男前の人でしたw くるくるっと語尾が上がるような津軽のイントネーションが優しく、可愛らしい。
近くの居酒屋へ移動して、お魚と郷土料理の「ホタテの貝みそ焼き」をいただきました。大きなホタテの貝殻にのせたホタテの切り身を味噌と卵でとじ、ワケギのみじん切りを散らしたもの。この貝殻がすごく大きいのです。何でもこれ用の貝殻が売られているんだとか。お鍋でやるんじゃダメなの?「だってそれじゃ普通の炒り卵になっちゃうじゃない」。。ごもっとも。。w 青森では朝ご飯などにも普通に食べられているそうですが、とっても美味しかったです。ワタクシ炭酸飲料(つまりビール)はあまり飲めないので、五戸の地酒、菊駒をいただきました。すっきりした飲み口ながらフルーティな味わい。手酌で1合をゆっくりと。美味しゅうございました。