ダービーグランプリ@盛岡競馬場

盛岡競馬場  オーロパーク


今日は盛岡ダービーグランプリの日。友人と待ち合わせて、優待バスで盛岡競馬場へ向かいます。盛岡競馬場は市内から3〜40分かかるので、車がなければとても行けないし、タクシーでは料金がきつすぎます。や、稼げればいいんですけどねw、そういう訳にもいかないので。駅を出てすぐの北上川を渡り、県庁や市役所、盛岡城跡のある岩手公園を車窓から眺めながら市内を抜けると、バスはどんどん山の方へ向かっていきます。簗川という川に沿って走る道筋はコスモスが咲き乱れ、田んぼもすっかり色づいていて、ところどころ、もう刈り取りが終わっていました。まぁ、ホントに山道でして、どこ連れてかれちゃうのかしら、とここでも思いましたがw


盛岡競馬場「オーロパーク」は、山を切り開いて造られたそうで、綺麗で、とても眺めの良い競馬場です。外側がダートコースで芝コースが内側にあります。コースの高さが低くて、観戦席側のラチからも近いので、ラチが邪魔することなくコースが見渡せます。門を入った広場には立派な馬の銅像(↑写真)が立っていて、三角形の建物がお洒落。古くはトウケイニセイ(18連勝は当時の日本記録)、モリユウプリンス(トウケイニセイを2度負かしたのはこの馬だけ)、地方馬として初めて中央GⅠ(フェブラリーS)を制したメイセイオペラなどを生んだ岩手競馬、馬産地の誇りが感じられる施設です。


今日は全レース、ダートのみ。せっかく中央から騎手も来るのだから、芝コースのレースもやってみたら良いのになぁ、と思いました。レースは千二、千四、千六とダービーグランプリが二千。千六のスタート地点はポケットを1ハロンも引っ込んだところにあるので、スタンドから見ることはできません。最初はターフビジョンが頼り。
競馬新聞を買って見立てをしながらレース観戦。結構良い血統の馬が多い。育成からそれなりの所でトレーニングすれば、中央でだってそこそこ走れるだろう血統、馬格の馬がたくさん。それでC2クラスは1着賞金30万なんだもんなぁ。。地元の人や写真撮りに来た人にお話を伺うと、まぁ岩手はどのレースも割と堅いんだそうです。「メイセイは地元じゃ敵う馬がいなかった。いつもぶっちぎりだったのよ。」と感慨深げに語っていたおじさんもいたよ。その堅いレースを2点、3点と絞って買って、3レース連続で的中。したら5レースで馬単9万馬券がでて場内がどよめく。まぁ、3連単が発売されて、この程度の払い戻しは珍しくなくなったけれど、ここ岩手競馬では三連複・三連単の発売が無いのでインパクトが強いのでしょう。さらに7レースでは12万馬券が。やはりクラスが上がってくると人気もばらけるし、1、2番人気が飛ぶとこんな配当も出るんですね。


レース間隔はきっちり35分で、中央のように「お昼休み」が無いので、適当に見計らってお昼を食べます。オーロパーク名物のジャンボ焼き鳥と、なんかご飯食べたかったのでカレー。このカレーが結構美味しかったよ。
地元の物産展もやってて、焼き餅だの焼き魚だの、三陸の海産品や野菜なども売っていました。野菜が安い!買って帰りたかった。。


もう8レースの頃になるとさすがに人が多いなぁ、という感じになってきます。パドックには行かずにラチ前で待つことに。どうせ元返しなのでカネヒキリ単勝を100円、記念馬券に買いました。
誘導馬も3頭付いて、旗を持って本馬場入場を先導してきます。この誘導馬、午前のレースは1頭ずつでしたが、いずれも入場誘導の後は並足で退場ではなく、なかなか見事な速足を見せてくれたのですよ。あれは乗ってた人の趣味だったのかしら。


レースはアグネスジェダイドンクールが引っ張り、その後をカネヒキリが追走、マークするようにサンライズバッカス、岩手代表マツリダパレスが続き、第1コーナーへ。遅めのペースに向こう正面でコンゴウリキシオーが一気に先頭に立ち、場内からどよめきがおこります。3コーナーでは再びアグネスジェダイが先頭に立ち、その外からドンクールが並びかけていきました。このあたり、ドンクールは脚色が良くて、おっ?と思わせましたが、さらに4コーナーからカネヒキリが並びかけていく時の差は歴然、あっさりと交わして行きます。サンライズバッカスカネヒキリぴったりマークで直線では内外離れて追い出しました。最後の坂を駆け上がるとゴールまで100mほど。武騎手が見せムチをして手綱をしごくと、カネヒキリサンライズバッカスをグングン引き離し、最後は楽走でゴール。2馬身1/2差でサンライズバッカス。7馬身離れてドンクール、さらに7馬身おいてコンゴウリキシオーアグネスジェダイまで上位5頭はJRA馬が独占。岩手のエッチケイタイガーが地方馬最先着でしたが、カネヒキリとは3秒以上も差がついていました。


カネヒキリ武豊 − 返し馬で


サンライズバッカス&サトテツ − 返し馬


1周目の直線 − 先頭に立つアグネスジェダイと2番手ドンクール


もう抜け出してからは強い強いw


いや、強かったなぁ、というのが感想です。レースのペースは速くないかと思ったけれど、コンゴウリキシオーが引っかかっていたり、割と出入りの激しいレースではあったのに、もう、他の馬など眼中に無い、といったレースっぷりで、一度も本気でムチを入れられてはいなかった様に見えました。これでカネヒキリは3歳ダートG1を3つ制覇です。この後は古馬とのレース、さらにジャパンカップダートも、と期待が膨らみます。


最終レースのアナウンスを聞き流しながら競馬場を出て、再び優待バスで帰ります。もうすごい車の列で(つか、駐車場の規模がすごい、新潟競馬場並みの広さw)、大丈夫かな、と思ったのですが、競馬関係車輌専用道路を下り、スムーズに国道へ。帰りもさほど時間がかからずに市内へ戻ってきました。市役所の手前で、奈々さんから聞いていた銀行の洋館を発見。ここでバスを降りてみました。金や鉄を産し、紫紺や繊維業も栄えた南部・盛岡藩の頃からの名残で、岩手には銀行が多いのだそうです。この岩手銀行旧本店本館、現在の中の橋支店は、明治44年に建てられた一部三階建てルネッサンス様式のレンガ造り。日本銀行本店や東京駅を手がけた辰野金吾博士と盛岡出身の葛西萬司工学士の設計によるもので、花崗岩の白のアクセントとドーム屋根、窓周りの彫刻など、凝った造りになっています。建築当時のまま残り、なおかつ現在も建設当初の目的どおり、銀行として使用されている建物は珍しく、重要文化財に指定されています。以上、銀行脇の説明看板から再構成。銀行横の郵便ポストがクラシカルな丸ポストというのも良い☆


岩手銀行旧本店本館 (旧盛岡銀行)


もう6時回っていて、シャッタースピードが1/10秒位しかでなかったので、手ブレないよう必死で撮りましたw かなり明るく処理してあります。


岩手駅前へ向かい、カルビと冷麺食べました。ウマー。。や、大勝ちしたら前沢牛のステーキでも食べたいところでしたけどねw
かえりのこまちは満席でした。お疲れー。。