七夕賞、ついにジンクス破れる

夏の福島重賞、七夕賞(GIII・芝2000m)は、一番人気馬が勝てない事で知られる。1978年、カミノハヤブサが一番人気で勝って以来、27年間も勝てず、JRA重賞の一番人気馬最多連敗記録を更新中だった。
後藤騎手騎乗の1番人気ダイワレイダースは、マルタカキラリーの逃げを5、6番手で追走。3角からトーセンダンディについて行き先頭に並びかけると、直線ではかなりふらふらしたものの、最後はトーセンダンディ、外から追い込んだグラスボンバーを抑えて優勝した。
まぁ、このメンバーでは負けないだろう、でも26連敗中だしなぁ、という微妙な空気が、馬単2着付けのオッズに表れていたような気もするw
ともあれ、ようやく1番人気馬が勝った七夕賞ダイワレイダースにはおめでとう。


同じく一番人気馬が勝てない、といわれるレースに秋の天皇賞がある。このレース、3200mで行われていた時代も一番人気が勝てなかった。1965年にシンザンが勝ってから、1984年、2000mに距離が短縮されて初めてのレースでミスターシービーが勝つまで、18年間も連敗していたのである。2000mになっても、翌年はシンボリルドルフギャロップダイナに差し切られ(ルドルフは馬房に帰っても負けたことに怒り狂っていたという)、ミホシンザンオグリキャップトウカイテイオービワハヤヒデナリタブライアンなどの有力馬が期待を裏切り続ける。サイレンススズカに至っては、あのような形でジンクスが生きなくても、と、やりきれない思いになったものだ。テイエムオペラオーが1番人気勝って以来、秋天はそこそこ1番人気が来るようになった。さて、来年以降の七夕賞はどうなるだろうか。今日終わったばかりで気の早い話だけれどw やっぱ福島の最終週という条件がある限り、難しいレースのままだろうなぁ、と思うのだけれど。