毎日王冠@東京競馬場

サンライズペガサス@毎日王冠


その時、私のいたゴール前周辺はなんとも言えない雰囲気に包まれた。「え、何?今のレース。。」みたいなw


毎日王冠を買ったのは9番人気の7歳馬サンライズペガサスクロフネジャングルポケットダンツフレームマンハッタンカフェといった面々とクラシック戦線を闘った馬である。2000m前後の中長距離を得意とし、産経大阪杯2勝、天皇賞でも春天5着に秋天3着がある実力馬だが、2回も屈腱炎で長期休養を余儀なくされた。脚元さえ丈夫なら、きっとG1を勝つチャンスがあると言われた馬である。


という実績はすっかり忘れられていたか、知らなかったかのどちらかだろう。連休の東京開催ということで、若いにーちゃんねーちゃんが多かった所為だろうか?まぁ、ノド鳴り手術後そこそこ順調には使われているけれども、距離もちょっと長いし東京は合わないだろう(と前にも書いたけど)、ダイワメジャーが一番人気、この雨に牝馬57Kgのスイープトウショウが2番人気、何だかんだ言って重賞勝ちもまだ無いカンパニーが3番人気、以下コスモバルクバランスオブゲームテレグノシス。。押し出されて人気、というような、ちょっと不思議な人気順ではあった。


天皇賞の前哨戦、コスモバルクも参戦、というコトで、パドックはファンの数もさることながら報道陣も多かった。
コスモバルクは北海道で会っていたので応援していたのだが、発汗はあったものの非常に落ち着いて歩いていて、「このまま落ち着いていれば何とか着には」と思わせる出来だった。今日は朝からコスモとマイネルの馬がバンバン出走していて、岡田氏をはじめビッグレッドの方々勢ぞろい。岡田氏自らが社台の吉田氏とのトークで「今年の朝日杯FSはもらった」と話したマイネルスケルツィ新馬に出てきたが、よりによってその社台の馬、ジャリスコライトに差し切られるという、何とも笑えない事態もあった。ちなみにこのジャリスコライトは、アグネスデジタルシェルゲームの半弟。470Kg台ながら大きく見せる、バランスの取れた素晴らしい体型をしていた。


東京は滅法合うテレグノシス、年とともにズブさが出てきたのだろうか、パドックでも落ち着いて歩くようになった。あとこんなレース、つまり千八か2200のG2、G3クラスには欠かせないバランスオブゲーム。このあたりの馬がそこそこ人気なのは、やっぱり狙う人が多いってことかw
スイープトウショウは紅一点、牝馬らしい、すらりとした首差しとふっくらした体の線が素敵。本馬場入場では例のごとく押しても引いても動かず5分近くも立ち往生。ようやくキャンターで走り始めた時には、場内から盛大な拍手がw


スタートはきれいにそろって、ダイワメジャー、バラゲーなど、前へ行く馬たちも好スタート、コスモバルクもそろっと出た後は上手く番手に付けて控える形。。だがここからが極端に遅くなる。つか、逃げ馬はスタート上手く切ったんなら責任もって走れよ、とでも言いたくなるようなスローっぷり。1000m通過でオーロラビジョンのタイムは61秒位だった。3コーナー手前で「もうしょうがない」って感じでコスモバルクが先頭に立つ。といってもそんなにひどく掛かってる様子ではなかったので、直線粘りこめるんじゃないかな、と思っていたが、ぴったりと付いていたサンライズペガサスに坂の途中あたりで交わされると、もう後はずるずる馬群に沈んでいった。サンライズペガサスはそのまま、力強い足取りで完全に抜け出し、最後は余裕でゴール。完勝だった。上がりの4ハロンからずっと11秒台の45秒3、3ハロン33秒6では、後ろにいた馬は何もできない。それでも2着にまで飛んできたテレグノシスはすごいと思う。ケイアイガードはよく頑張った。まぁ、3、4、5着は団子で飛び込んだようなものなので順序が変わってもおかしくなかったのだが。


しかし、終わってみれば、「毎日王冠組は本番では要らないかなぁ」という感想しか浮かばなかった。や、サンライズペガサスには頑張って欲しいけれども。リンカーンが人気になっちゃうかなぁ?この馬も東京の二千はどうかと思うけれども。。

コスモバルクパドック(左は田部調教師)


サンライズペガサス@ゴール前 (報道のおっちゃんの頭が。。泣)


パドック写真のリクエストがありましたらコメント欄へどうぞ。でも全頭撮った筈なのにケイアイガードが無いのw サイレントグリーンは撮ってるのに。ごめんね、ケイアイガード。。