4thJCD&24thJC

JC2004

久しぶりに東京競馬場に行ってきましたよ。前回来たのはゼンノロブロイが勝った青葉賞。あの時はクラフトワークを応援していて、直線ロブロイがぶつかって審議になったんだっけ。って、すごい前のことだねw
新スタンドの残り部分も、外郭はすっかり出来上がっていて、次の開催にはオープンしそうな感じ。
今年はJRA50周年記念ということで、JCDとJCが同日開催。ものすごい人の入りだった。
写真撮りたかったのでパドックに張り付いていました。
JCDパドックアドマイヤドンはその落ち着きぶりが心配になるほどの余裕っぷり。観客を悠然と見渡しながら歩いていた。「俺、ドンと目が合ったぞ」と思ったヤツは多分200人くらいいたんじゃないかと思う(嘘)。ドイツ馬オミクロンを曳いてたお姉さん厩務員がかっこよかった。トータルインパクトは、こいつコズんでんじゃねぇのか?というくらいのごつごつした歩様で、とても印象良くは見えない。まぁ、アグネスデジタルなんかも、いつもパドックではこんな歩様で、レースになると後方からぶっ飛んできていたのだから、やっぱいつもの状態と比較ができないと取捨も難しい。パドックで良く見えていたのはユートピアジンクライシスだった。ローエングリンも落ち着いて周回していたが、3番人気というのはやはりどうかしている。イーグルカフェはこれが引退レースというが、もう力のようなものを感じさせなかった。この馬が第2回JCDの覇者だったことを記憶しているファンはどの位いるのだろうか?
馬券は買わないことにしていたので、そのままパドックに残り、隣のおっちゃんと競馬談義をしていた。するとパドックの電光掲示板でレースの中継をやってくれるではないか。「なんだ、いつもこうやってくれればなぁ、せこせこ(パドックと場内を)往復しなくていいのに」とおっちゃんの弁。
レースは予想通りローエンの逃げではじまった。見ていて特に速い、という感じはしなかったが、後でラップを見ると1000m59秒台だからやはり速かったのだろう。直線を向くとローエンは早々と捕まり、このあたりアドマイヤドンはいつでも抜け出せそうな感じだった。が、ここから馬場の中程へ出してからもたついて、前のトータルインパクトかな?を捌く時も外内どちらから交わすのか迷うようなそぶりもあって、なかなか伸びてこない。シュっと交わせる脚があればそんなこともなかったろうに。内ラチ沿いをしっかりした足取りで駆け上がってくるタイムパラドックスとは全く切れ味が違った。東京ダートは、そこそこ差しが決まる、という程度で、土曜日などはやはり内側の馬がよく伸びていた、というか止まらなかった印象があった。「うわぁ、これは届かないわ」ゴール前早々とおっちゃんがつぶやいた。1着タイムパラドックス。2、3馬身も切れて、ジンクライシスをかわしたアドマイヤドンが2着。ジンクライシス3着。この馬は力をつけているなぁ。4着にトータルインパクト。あのパドックで、レースでは前の方に付けて流れに乗り、直線は早めに抜け出しを図って粘るのだから、やっぱ大したものだ。社台の縞々が1、2着独占かぁ。。。(ちょっと不満げ)

JCのパドックは、レース間隔が開いていたこともあって、なかなか馬の出てくる気配がなく、パドック周りはホントに黒山の人だかりで、今か今かと待ち受ける雰囲気に満たされていた。パドック内に出てくる関係者の群れが、外国人も混じって華やかな感じがする。リュヌドールは、脾腹の辺りはちょっと細いかな、と思ったが、いかにもフランスのお嬢さんといったすらりとした馬体で、人間なら白いレース使いのワンピースとか似合いそうな感じw ハーツクライは生で初めて見たのだが、正直あまり見栄えがしない。前肢が外向気味で放り出すようながに股で歩く。ナリタセンチュリーは落ち着いて歩いていて、雰囲気も好感が持てた。マグナーテンは、この馬こういう体型ではあるが、ちょっと太いかな。言っちゃぁなんだが、おっさんくさい馬だよね。デルタブルースも初めて見た。-14Kgなのにでかい!w 背中から腰にかけて(東京のパドックは上から見下ろす感じになるので)絞れた感じで、全く細身には見えない。パドックの外目を悠々と歩く姿は3歳馬とは思えなかった。ゼンノロブロイは、特に強い印象は与えないくらい淡々と歩いていて、この馬だって500Kgあるのにそんなにあるように見えないのは体型の所為か。クリスエスは力強く、体を大きく見せるタイプだったが、ロブロイは体型のバランスのよさで見せる、という感じかな。パドック全体が日が陰ってしまって、毛艶なども判り難くなってしまったので、余計普通に見えるw コスモバルクは良く見えた。イレ込みを見せるでなく、しかし気合をぐっと込めて集中して歩いていた。本当に精神的にタフな馬だ、と思わせた。ヒシミラクルも前走の天皇賞よりも良くなってたんじゃないかと思う。時々頭を上げて周囲を見回しながら余裕の曳き馬も、踏み込みはしっかりしていた。ハイアーゲームはグッドルッキングホースだね。黒い馬体に紫紺のメンコ、いいなぁ、と思ったもん。カメラ向けてて自然にシャッター切っちゃう感じ。ホオキパウェーブはメンバーの中では1頭、イレ込みを見せて汗をかいていた。気合乗りというより、JCのパドックの雰囲気に押されてイレ込んでいる感じがした。これと比べて、バルクを見て、あぁ、バルクは精神的にタフだ、と思った訳で、これはちょっと割り引かざるをえないかぁ。。パワーズコートは、なんというか、ダートの力馬みたいな感じ?お尻と内腿の筋肉がすごいのだが、日本の競馬に合うのかなぁ?という印象を持った。
どうせ今年も当たるとは思えないので、好きな馬の応援馬券をチョロっと買った。馬場へ行こうとしたけれど、とうにすごい人だかりなので、場内ビジョンで観戦。
和田アキコの国歌斉唱。んでファンファーレ。そういやJCDの発走前は小川直也とみんなでハッスル!ハッスル!をやったらしいが。。
スタートはちょっとばらついた感じで、デルタブルースなどは出遅れに近かった。マグナーテンが先導役になり、コスモバルクが2番手できっちり折り合っている。このあたりは周りから「さすがルメールだよ」とか「やばいよ、すげぇ折り合っちゃってるよ」とか声が上がった。あとヒシミラクルの行きっぷりにも驚きの声が。向こう正面では結構ばらけた展開でマグナーテンが引き離して逃げていたが、3コーナーあたりではえらいペースが落ち着いていて、スローなのか?と思わせるほど。実況の人は最低限1000m通過タイムをアナウンスして欲しいよ。。千四のハロン棒あたりで1分22、3秒かな?と見えたので、ほぼ平均ペースだったのだろう。4コーナーで、前の方はぐっと馬群が詰まってきて、ヒシミラクルなんか、一瞬ココから抜けてきちゃったらどうしよう、とか思ったw 直線向いてからもロブロイはまだ2番手集団にいて、坂を上がるまで我慢していたが、馬場の真ん中へ出して追い出してからは脚が違った。天皇賞の時は結構はらはらしたけれど、今回はものすごく自信をもって抜けてきた。
内ラチ沿いでコスモバルクがポリシーメーカーと叩きあい、最後に差し返してロブロイを追ってきたのは根性。その外からデルタブルースも追い込んで、ポリシーメーカと内外離れてほぼ同時にゴールに飛び込んだ。さらにピンクのメンコが。これはナリタセンチュリーだ。
ハイアーゲームは展開が向かなかったか、ちょっと後ろ過ぎた感もある。直線ではマグナーテンとぶつかって審議にもなっていた。ホオキパウェーブは道中も離れた後方で全く見るところがなかった。しんがり負け。パドックの印象もそうだったが、ピークを過ぎて、馬の気持ちがレースに向いていなかったのではないか。
スタンドへどうにかして上がってみる。うひゃー、ものすごい人波、コース内の方も人で一杯。ゆっくりとロブロイが帰ってくる。このスタンド風景を見ながら帰ってくるというのは本当に気分が良かろうなぁ。ペリエ騎手はスタンド正面へ差し掛かると、何度もガッツポーズをして見せた。

今日の東京はこの11レースで全レース終了となる。和田アキコがプレゼンターを勤める表彰式の様子をぼんやり眺めながら、京都の最終を熱心にマークしている連中を見つけて思わず苦笑。記念撮影で、まだ高ぶって首を振るロブロイに臆することなく、チョロチョロとまとわりつくペリエ騎手のお嬢ちゃんたちが可愛らしかった。
これで今年の東京開催は終わり。府中の木々はいい感じに紅葉していて、舞い散る落ち葉の中を府中駅までゆっくり歩いて帰った。